当店がご提供している料理を盛る器は、瀬戸焼きで有名な愛知県瀬戸市にある竹堂園様と錦松竹様で作られています。
器に込めた当店の想いと器へのこだわりをお話したいと思います。

Locomotive image from unsplash
Locomotive image from unsplash
Locomotive image from unsplash
Locomotive image from unsplash
01

形成

①圧力鋳込
圧力鋳込みは、主に変形皿を製作する際に用いられる製法です。
当店のブルーインパルスの器は、左右対称の綺麗な形を形成するために、この製法でつくられています。
まずは器の形を設計した後、器に合わせ上下に割れた雌型の石膏型をつくります。
出来上がった石膏型に流し込み可能な硬さに整えた粘土を、圧力をかけながら鋳込んでいきます。
そのまま粘土が安定するまで重りを使って一定の圧をかけ続け、その後圧縮空気をかけながら型を外します。

②排泥鋳込み
拝泥鋳込みは、主に中空の器を製作する際に用いられる製法です。
当店の潜水艦の器は中に空洞があるため、この製法でつくられています。
圧力鋳込みと同じように、まずは器の設計に合わせて石膏型をつくります。
潜水艦の石膏型は、立体パズルのような複雑な形をしています。

この型に泥しょう(流し込みに適した硬さに整えた粘土のこと)を注ぎ、型が水分を吸収することで型内側の泥しょうが固まるのを待って、型を逆さまにして余分な泥しょうを排出します。
潜水艦の場合は、季節にもよりますが固まるまでに最低1晩かかり、適切な厚みにするためにその作業を2回繰り返して作っています。
適切な厚さに固まったら、型を外します。

02 乾燥・素焼き

型から外して表面を整えたら、まずは適正な水分量になるまで乾燥させていきます。
乾燥に必要な時間は、温度や湿度などによって変わります。

充分乾燥させたら、本焼きの前段階として800度で素焼きをします。

03 釉薬

素焼きを終えた器に釉薬をつけていきます。
釉薬とは、器の表面に付着するガラスの層のことです。
色や光沢感など様々な種類があります。
当店のブルーインパルスには、飛行機の機体を表現するために濁りのないシャイニーホワイトを、潜水艦には光沢を抑えたマットなグレーブラックを使用しています。

04 本焼き

釉薬をつけたらいよいよ本焼きです。
窯の中で13時間、じっくり焼いていきます。
窯の温度は1240度と大変高温になります。
この高温で先程つけた釉薬が溶け、器の表面でガラス質となります。
焼き上がった器は丸1日かけて冷まします。

05 絵付け

絵付けにも色々な技法があります。
当店のブルーインパルスと潜水艦はリアルな光沢感を再現するため 焼き上がった器の表面に転写紙を貼り、再度焼成し絵柄を焼き付ける上絵付けの方法を使っています。
潜水艦の先端部分のような湾曲面に転写紙を用いるのは難しいのですが サンプル段階で試行錯誤をし 職人さんの手作業で1つ1つ丁寧に貼っていきます。

その後、再度焼きつけ、冷ましたら完成です!

06 完成

当店の想いやこだわりが詰まった器は
通信販売も行っております